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叔父さんの死

母の弟、テツ叔父さんが亡くなり、きのう葬儀を済ませた。

でも『亡くなった』というよりも、『亡くなってた』というほうが正確かもしれない。

おととい3月29日の午後、母から電話があり、『テツのところへカレイの干物を持って行ってやりたいから、くるまで送って』と頼まれた。

急なことだし、夕方で道が混む時間で嫌だったけど、文句タラタラ言いながら引き受けたのは、1週間ほど前に母に会った時に、

『テツが電話に出ない。

私がキツイ事言うからまたヘソ曲げてるんやと思う。』

って言ってたから。

以前からそういうことは時々あって、実際母からの電話は一方的に自分の言いたいことを自分のペースで長々話して肝心の用件にたどり着くまでに疲れてしまうほど。

でも、母を迎えに行って、叔父さんの住むマンションに向かう車の中で、

『テツが電話に出ないから、もう1人の弟に電話して、そっちからも電話してもらったんだけど、それでも出ない。

えらい頑固に怒ってるみたいだわ。』と母が言う。

怒ってる理由には心当たりがあって、叔父の住むマンションは母名義。

母は度々叔父さんに、『世帯向けの広いマンションに、働いてもいない男1人で住むのは贅沢。マンションも売れる時に売っておかないと、売りたくても売れないようになって困るから。アンタは、狭くて安いとこ探して出て行って。』と言ってた。

叔父さんは、もともと私や母とは離れて暮らしてたんだけど、10年以上前、母の母(私の祖母)が高齢になり独り暮らしが危なくなってきた時に、母や私が住む町にマンションを買って呼び寄せるのに、『祖母と一緒に住め』と、ともに独身の2人の弟に言って、3人で生活してた。

その後間も無く、朝食のパンを食べてる時にウッとなって祖母が亡くなり、もう1人の叔父も仕事と通院に便利の良い、祖母が以前暮らしてた神戸の家に移ったので、もう何年もマンションにはテツ叔父さん1人。

でも、もう1人の叔父さんも、来年か再来年には仕事を辞めて、またテツ叔父さんと一緒に住むと言ってたし、どちらも高齢になってきて、いずれ車の運転もできなくなることを考えれば、安いだけの部屋を探して移るよりも、周囲に病院やスーパーの多い母のマンションのほうが便利だし、母も弟らの『面倒を見る』こと自体が嫌なわけではない。

年がいって認知症っぽくなってきた母の、『もったいない病』みたいなこだわりからの『出て行け攻撃』で、叔父さんも母の世話になってるだけじゃなくて、車の運転をやめた母を病院へ乗せて行ってくれたり、イベントに付き合ったりしてくれてたから、『持ちつ持たれつ』の関係だと私は思ってて、母も時間かけて説明したら、『それなら、マンションそのままにしておくほうが良いかな。』って思い直すんだけど、またしばらくすると『もったいない。贅沢だ。出て行け。』とか言ったり…。

そんなわけで、テツ叔父さんが母からの電話に出ないのはよくある話なんだけど、でも70超えてるし、もともと心臓に持病があって障害年金もらってる、とか言ってたし…。

母からだけじゃなく、『電話に出ない』が続いてるのは、ちょっとマズイんじゃないか?

今日は、叔父さんの無事を確認して、マンションのことも、私からも『母は、叔父さんを追い出すようなことを言ってたこともあるけど、このままが良いという結論になってます。』と説明しよう…、とか思いながら。

マンションに着いたら、母が

『鍵が開かない!((((;゜Д゜)))))))』

『テツが私から追い出されないように鍵替えたのか?』って言う。

見てみたら、両隣の部屋とは違う鍵穴で、鍵を変えたのは間違いないみたい。

…叔父さん、そこまでするか?(~_~;)

ピンポン押しても反応無いし、管理人室に行って、駐車場の車の位置を教えてもらうと、車は停まってる。

歩いて外出中か、それとも居留守か?

それとも…?