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五匹の子豚

(読了 33) アガサ・クリスティー著 山本やよい訳  ハヤカワ文庫

 クリスティーのポアロものです。これは傑作です!アクロイド、オリエント急行、ABCなどのビックネームと肩を並べても良いんじゃないですかね〜。面白かったです。

 16年前に画家である夫を毒殺した犯人として有罪となり、獄中で死んだ母親の無実を晴らして欲しいと、成人した娘がポアロに事件の再捜査を依頼した事から話が始まります。ポアロは事件の関係者を訪ねて、容疑者たり得る5人から話を聞き、さらに上手く説得して、事件に関して思い出した事を手記にして送らせます。果たしてポアロは真犯人を探り当てて、娘の母親の無実を証明する事が出来るのか…という話です。

 この十年くらいで、青列車の謎、三幕の悲劇、大空の死、杉の柩などを読みましたが、十代の頃オリエント急行やABCを読んだ時のドキドキや新鮮さは感じられず、読み手側の問題として、スレてしまったのかなあ〜と思っていたところもありました。そして誰もいなくなったもその一つで、名作の誉れ高い作品ですが、若い頃に読んでいたらもっとインパクトがつよかったろうなあと読後思っていました。それでも、この五匹の子豚は良かったです。細かいところまで目が行き届いていて,流石クリスティーと思わせてくれました。

 *つまらないことですが、「青列車の謎」は「ブルートレインミステリー」に、ヴァン・ダインの名作「僧正殺人事件」は「ビショップ殺人事件」って題名変更とかないですかね〜。なんとなくそのほうがしっくりくると思うのは自分だけでしょうか??まあ、もう人口に膾炙している題名だから今さら変更はないだろうなあ。クリスティーの「大空の死」は「雲をつかむ死」って変わりましたけどね(これはどっちでもよかったけど…)。